奈良なら 富雄とみお丸山まるやま古墳こふんの「蛇行だこうけん」の「つか」 特殊とくしゅかたちとわかる
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Mar 26, 2024 17:03
Furigana
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奈良なら古墳こふんで、古代こだい東アジアひがしあじあもっとながとされるてつけん蛇行だこうけん(だこうけん)」がつかり、部分ぶぶんの「つか」が、のちの時期じきかたなけん特徴とくちょうをあわせった特殊とくしゅかたちをしていたことがわかりました。専門せんもんは、古墳こふん時代じだい刀剣とうけんるい変遷へんせんうえきわめて重要じゅうよう資料しりょうなるとしています。

古墳こふん時代じだいの4世紀せいき後半こうはんつくられたとされる奈良なら富雄とみお丸山まるやま古墳こふんでは、りょう4年度ねんど調査ちょうさで、古代こだい東アジアひがしあじあもっとながとされる、ながさ2メートル30センチあまの、「蛇行だこうけん」とばれる波打なみうようなかたちてつけんつかり、奈良なら県立けんりつ橿原かしはら考古こうこがく研究所けんきゅうじょ表面ひょうめんのさびやどろ取り除とりのぞ作業さぎょうおこなわれてきました。

その結果けっか部分ぶぶん木製もくせいの「つか」は、▼「あたま(つかがしら)」とばれる先端せんたん部分ぶぶんがアルファベットの「L」のようにがっているほか、▼「えん(つかぶち)」とばれるちか部分ぶぶん片側かたがわには突起とっきがついていることが、あらにわかりました。

L字形じけいの「あたま」はのちの時期じきかたなに、「えん」の突起とっきはのちの時期じきけんにみられる特徴とくちょうで、双方そうほうをあわせ「つか」がつかったのははじめてだということです。

またけんをおさめていた木製もくせいの「さや」の先端せんたんには、ながさ18センチほど、直径ちょっけい2センチほどの細長ほそながぼうのようなものがついていました。

刀剣とうけんててさいにさやのさき直接ちょくせつ地面じめんれないようにする「石突いしづき(いしづき)」ではないかとかんがえられていて、古墳こふん時代じだい刀剣とうけん確認かくにんされたのははじめてだということです。

古墳こふん時代じだいくわしい奈良なら県立けんりつ橿原かしはら考古こうこがく研究所けんきゅうじょ岡林おかばやし孝作こうさく 学芸がくげいアドバイザーは、「古墳こふん時代じだい刀剣とうけんるい変遷へんせんうえきわめて重要じゅうよう資料しりょうなる」とはなしています。

この蛇行だこうけんは、3つき30にちから4つき7にちまで、橿原かしはらある奈良なら県立けんりつ橿原かしはら考古こうこがく研究所けんきゅうじょ付属ふぞく博物館はくぶつかんで、一般いっぱん公開こうかいされます。

専門せんもんこのけん特殊とくしゅせいがさらに強調きょうちょうされることに」

古代こだい刀剣とうけんくわしい奈良なら大学だいがく豊島としまただしはく教授きょうじゅによりますと、今回こんかいあきらかになった、「蛇行だこうけん」の「つか」のように先端せんたん部分ぶぶんがアルファベットの「L」ののようにがったかたちなるのは、4世紀せいき後半こうはんつくられたとされる富雄とみお丸山まるやま古墳こふんよりのちの時期じきの、5世紀せいきかたな特徴とくちょうだということです。

また、「えん」とばれるちか部分ぶぶん片側かたがわ突起とっきがつくのも、おな5世紀せいきけん特徴とくちょうだということです。

豊島としま教授きょうじゅは「かたなけん、それぞれのかたち定型ていけいするまえ試行しこう錯誤さくご段階だんかいでつくられたのではないか」としたうえで、「ものすごくおおきな蛇行だこうけん儀式ぎしき儀礼ぎれい使つか特別とくべつけんだとおもわれるが、そこ取り付とりつけられていた『つか』や『さや』も特別とくべつかたちのものだったことで、このけん特殊とくしゅせいがさらに強調きょうちょうされることになった」とはなしています。

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